苦手な患者さんには

苦手な患者さんとどう接するか

 いろんな患者さんを診ていると、どうしても合わない人がでてきます。
 人対人のお仕事ですからね。
 そこでどうするか。


 @嫌な思いを押し殺して、施術を続ける。
  仕事と割り切って。


 Aそれとも、それとなく再来しなくなるように誘導する。
  患者にとっても、治療院はココだけではないから。



 どちらにしろ、あまり建設的ではないですね。
 どっちにしても、嫌な思いか後ろめたさが残ります。
 でも「もう来ないでください」とは言いにくいものですし、嫌な思いを持ち続けて治療を続けるのは、自分にとっても患者さんにとっても良くないし。


 そこで人間研究と、自分自身の人格形成の機会にするのです。
 どんな患者さんも受け入れて、最高の真心で接する。
 正直これは簡単じゃないです。
 しかし、いずれはそうなりたいし、それは目指すべきことです。

 でもやっぱり、すぐには難しいでしょう。
 お互いに感情をもった人間ですから。
 「いやだなあ」と感じると、心なしかモチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。
 心からの笑顔ではなく、とりあえずの愛想笑いになってしまうこともあるでしょう。

 初めの頃はそれでもいいんです。
 こちらが患者さんに歩み寄ることも大事です。
 いきなり完璧で最高な治療や接客は無理です。
 だから経験には価値があるのです。

 
 経験を積む

 失敗したって成功したって、それが経験として、自分自身の技術や人格をステップアップさせてくれます。
 すぐに完璧な結果を求めずに、まずはなるべく経験を積みましょう。
 こういう言い方は良くない、こういう話し方をすると笑う、変化する。
 毎日、注意深く患者さんと接していると、たくさんのことに気づくはずです。
 しかめっ面、ぶっちょう面だった患者さんが、帰るときには笑顔になっていて、嬉しく感じた経験がありますよね。
 それがやりがいになっている先生もおられるでしょう。


 人間の性格は大きく分けると、12タイプに分かれるそうです。
 時計の文字盤のように例えると、自分と真反対のタイプや、両どなりの少し似たタイプなど、得意不得意が当然あるそうです。
 その12タイプ全ての人格を愛せるように、少しずつ努力しましょう。

 何年後になるかはわかりませんが、寛容と、人間としての深みがでてくるでしょう。
 そういうところに、患者さんは信頼と魅力を感じるようです。
 それは、技術だけでは得られない品格です。


 まずは関心をもつ

 苦手な患者さんを愛する為には、まずはその患者さんに関心を持ちましょう。
 それは意外に、とても大事なことだったりします。
 夫婦間でも親子間でも友人間でも、関心が薄れてしまうことで関係も薄くなり、意思の疎通も難しくなっていきます。

 いきなり愛情もって治療にあたるのは難しくても、いろいろ関心もって接する中で、慕わしく思える部分や、尊敬できる部分、共通項などが見えてきて、「治してあげたい。力になってあげたい。」という思いが強くなっていきます。


 失敗もプラスに

 まあ、経験が積まれ磨かれる途中には、失敗することも当然あります。
 そこは割り切っていきましょう。 幸いにも、治療院はここだけではないのです。
 うまくいかなくて、残念ながら患者さんが再来しなくなったとしても、他の治療院で、その患者さんにとって気の会う先生に出会えるかもしれません。
 今回はダメだったとしても、患者さんにもちゃんと救いの道がありますから、未熟な自分を反省したら、この経験を次に活かしてください。
 そう思えば、経験を積ませてくれる患者さんは、本当にありがたい存在です。

 ただし、患者さんを自分の経験の為に犠牲にしているわけではないのです。 嫌な思いを持ったまま施術を続けることは、治療家としては避けて欲しいのです。
 治療効果も薄れますし、嫌な思いを持ったまま次の患者さんに施術してしまうおそれがあります。
 先生自信の人格形成が、多くの患者さんの満足につながるということです。

 
やっぱり日々の積み重ねが大事です

 完全な投入なくして、完全な結果を求めるところに失敗が生じるのです。 
 それは、ろくに種も蒔かずに豊作を願うようなものです。

 生涯この仕事を続けるにあたって、日々の治療業務の中で確かな実績と充実感を得る為には、こういう惜しみない努力がやっぱり大事ですね。

 たくさん種を蒔けば、天候にもよりますが、いずれは収穫の時がくることでしょう。

 しかし種を蒔かなければ、実ることは絶対にありません。